殺戮都市~バベル~

確かにそうかもしれない。


神谷の攻撃は、普通の人からすれば驚異的に重く、そして速い。


だけど俺や恵梨香さんの方が動きが速くて、後出しでも難なく回避出来るから当たらないのだ。


「ふん。それはこちらも同じ事。いくら攻撃しても、ノーダメージでは勝ちようがない。ナイトの兜を破壊する我々の攻撃すらも、お前には通用しないという事だからな」


状況を冷静に分析した恵梨香さんの言葉に、俺は納得する事しか出来ない。


かつてこれほど、勝機が見えない相手がいただろうか。


どんな相手でも、一撃入れれば勝てる……それを実践して来たからこそ、格上の相手にだって勝てたけど。


反則とも思える硬さは、残された逆転の可能性をあっさりと否定する。


「いくらやってもダメージがない。俺達の攻撃では殺せない。と、なると……アレしかないですかね」


「そうだな。この先そういう戦いになる事を覚悟するしかない」


恵梨香さんも、俺と同じ事を考えていたのか。


硬すぎて倒せない相手を倒す方法。


PBMを破壊するしかないという、唯一の方法を。


「さてさて!ちょこまか動いて当たらないなら、当たる状況を作れば良いだけだよな!恨むなよー!?」


神谷がウォーハンマーを振り上げて、俺達に向かってそう叫んだ時だった。












空から……何かが落下して来たのは。