殺戮都市~バベル~

だったら、戦い方はある!


俺が香月と戦った時にやった、武器を放させるという方法だ。


北軍に入った途端、星5レアのやつと遭遇して、ここで負けるわけにはいかないという気持ちが、この男に対する殺意を生む。


何人もの強敵と戦って来た中で、殺意のコントロールだけが妙に上手くなったと感じる。


身体中から発散するような殺意。


神谷がそれに反応した瞬間、殺意だけを置き去りにして、高速で懐に飛び込む。


その目はまだ、さっきまで俺がいた場所を見ていて、「今」、俺がいる場所を見てはいない。


グッと握り締めた日本刀。


振り上げるタイミングと速度……どれを取っても完璧。


この不意打ちならば殺れるかもしれないと、斬り付けた左の脇腹。


だけど……。










「ん?おわっ!?いつの間にここに!有り得ねえ!お前、どれだけ速いんだよ!」











完全に不意を突いても……神谷の服が切れただけで、その身体には微かな切り傷も付いていなかったのだ。


香月とは……違う!


あいつは、攻撃をすれば多少なりともダメージはあった。


だからこそ指を斬り落とせたけど……こいつは、皮膚の表面すら斬る事が出来ない!