「おおっとぉ!?こんな所で北軍と南軍がランデブーか!?ラッキーラッキー。今日のメシ代が稼げるってもんだ!」
どこからか聞こえたその声に、俺と恵梨香さんは慌てて武器を構えて辺りを見回した。
まさか、こんなに早くに発見されるなんて思わなかった。
これじゃあ、休む暇なんてないぞ!
「ど、どこだ!どこにいる!」
どの道を見ても、それらしい人影は見えない。
「ここだよ、ここここ!全く、せっかくかっこいい登場をしたってのに、台無しにする気かよ!」
俺の呼び掛けに答えて、自らをアピールするように手を振っている男の影が見えたのは……自動販売機の上。
しかも、有料駐車場の前に設置されていて、ここから20メートル程離れている。
「むう……こんなバカが北軍にいたのか。予想外だった!」
どこで度肝を抜かれてるんだよ。
まあ……おかしな人は南軍には内藤さんがいるし、あまり他の軍の事は俺には言えないんだけど。
「よし!ちょっと待ってろ!今からそっちに行ってやる!」
そう言って、自動販売機から降りた男は、こちらに向かって走って来た。
武器も出さずに無防備に。



