殺戮都市~バベル~

ナイトを倒し、俺達は中央部を走り抜けた。


ポーンなんかは、簡単に振り切れるから無視。


どうしても進路を邪魔するやつだけ斬り捨てて、20秒程で北軍の陣地に入る事が出来た。


「さて、ここから北軍になるわけだが……達也の所に辿り着くまでは、もしかしたらゆっくり休めないかもしれないからな。この辺りで最後の休憩を取るとするか」


北軍に入るなり辺りを見回して、良さそうなビルを探し始める恵梨香さん。


やけに慎重なんだな。


ナイトを一撃で倒すほど強くなったなら、誰が来てもどうにかなりそうなのに。


それに……達也って、松田の事だよな。


名前で呼ぶほど親しかったのかな?


「多分大丈夫じゃないですか?今の俺達なら、そう簡単に殺されませんよ。見たでしょ?ナイトだってまるで相手にならないんですから」


少し調子に乗ったかなと思ったけど、ナイトを倒した事が自信となって、普段俺が言わない事でも平気で言ってしまう。


だけど……恵梨香さんは違った。


「自惚れるなよ、少年。言っただろう?武器レベルがMAXだったとしても、達也にタイマンでは絶対に勝てないと」


その主張は、全く変わらなかったのだ。