殺戮都市~バベル~

柄を両手で握り締め、渾身の力を込めた一振り。


恵梨香さんも、ナイトの兜を破壊せんとばかりにトンファーを振り下ろす。


ようやく頭上にいる俺達に、ナイトが気付いた時には……もう遅かった。


鋭さを増し、高速で振り下ろされた日本刀が、金属で出来ている兜でさえも切り裂く。


進化して、一撃の威力が爆発的に上昇したトンファーが、この程度の守りで良い気になるなと言わんばかりに兜を粉砕する。


二人の同時の攻撃は、ナイトの唯一の弱点を守る兜でさえも、まるで防御の意味を成さないと示すかのようだった。


金属で守られた頭部に、日本刀とトンファーがめり込んだ。


断末魔の悲鳴を上げる暇さえなく……ナイトはその場に崩れ落ちて、身体をビクンビクンと震わせるだけ。


あれほど苦戦したナイトを……武器レベルが上がった俺達は、一撃で仕留める事が出来たのだ。


「……や、やった。あっさりと。一撃で倒しましたよ恵梨香さん!」


「浮かれるのは早いぞ!このまま一気に北軍まで駆け抜ける!行くぞ少年!」


強くなってる。


恵梨香さんも、口ではこんな事を言ってるけど、嬉しくてたまらないんだろうな。


声が、凄く弾んでいると言うか、喜びを隠し切れない感じだ。