殺戮都市~バベル~

そんな内藤さんが、自信満々に中央部の方に歩み寄る。


元々この人は、俺が初めて西軍に侵攻する時に一緒だった、当時の俺よりも強かった人だ。


この人がいなければ、里奈さんと双葉さんには出会っていなかったし、今の俺はなかったかもしれない。


そんな重要な人物、内藤さんに任せてみるしかないな。


「万が一、俺がナイトに負けても悲しがるんじゃないぜ?その時は俺に構わず北軍に向かえ。あの化け物を引きつける事が、俺の役目だからな」


恵梨香さんに、高速ウインクをしながら話しているけど……多分、恵梨香さんは見ていない。


そして、内藤さんがナイトを引けつける事を承諾してくれたけど……俺には、どうしても腑に落ちない事があった。


「……恵梨香さん。何も内藤さんに任せなくても、もしかしたら俺達だけでナイトを倒せるんじゃないですか?武器のレベルも上がったわけだし」


「良いじゃないか。やつがやると言っているんだ。それに、本当に強くなったなら、その実力を見てから助けに入っても遅くはないだろう?」


そういう事か。


自信満々であっても、北軍で戦えるような実力があるとは限らない。


それに耐えられる力を持っているかどうか……ナイトと戦わせて見極めようというわけだな。