殺戮都市~バベル~

内藤さんが愛を叫んだ後、俺と恵梨香さんはひたすら武器の強化に勤しんだ。


一時間近くそんな作業をやり続けて……俺の日本刀のレベルは丁度60に。


MAXレベルが100らしいから、まだまだ届かない。


松田達也……今の俺では、タイマンでは絶対に勝てないと、戦う前からわかってしまっているからな。


恵梨香さんのトンファーも、レベルを戻して41。


準備が整った俺達は、北軍に向かう為に街の中央部へと向かった。


「……さて。我々は今からここを抜けて北軍に入るわけだが。『また』、内藤には囮を頼みたい。やってくれるか?」


相変わらず俺の陰に隠れて、内藤さんと目を合わせないように話をする恵梨香さん。


そんなに変な人が嫌いなのか……。


この姿も見慣れてしまえば、どうって事ないんだけどなあ。


「フッ。囮で良いのかい?ハニー。この内藤大地、日に日に強くなっているんだぜ?戦力として、共に旅をしたいと思うはずさ」


自信満々に親指を立てて、ビシッと自分を指差す。


どこからそんな自信が湧き出るのかはわからないけど、もしもそうだったら頼もしい限りだ。


もしかしたら、星5レアを引いたとか……ありえない話じゃない。