殺戮都市~バベル~

時間を掛けて、全てガチャを引き終わった後は、武器を強化する作業。


これもまた時間が掛かるんだけど、それでも武器のレベルが上がるのが実感出来るから、ただ引いているよりは全然楽しくはある。


「ところで恵梨香さん、北軍にで注意しなければならない人って、やっぱりいるんですか?一番強いやつは当然として」


恵梨香さんと吹雪さん。


俺が知ってる北軍の人間が、二人とも強いから、全ての人が危険に思えてしまうんだけど……二人は特別だよな?


「ん。そうだな。私と吹雪が北軍にいた時、一緒に最前線で戦っていた『緑川秋太(ミドリカワシュウタ)』というやつがいるのだが、こいつは強いぞ。総合ランキングの上位にもいるし、強さは私や吹雪と大して変わらん」


引いた武器を強化もせずに、ただジッと俺を見ている恵梨香さん。


俺の武器の方が多いから、見物しているんだろうな。


それにしても、さっきからチラチラとPBMを見ているのは気になるけど。


「総合ランキング上位ですか……あ、最前線で戦ってるから、賞金額がどんどん上がって行くんですね。緑川秋太か……そう言えば見た気がするな」


俺が話していても、恵梨香さんの意識はPBMに。


そして、次の武器を取り出して強化しようとした時……恵梨香さんは、待ってましたと言わんばかりにPBMを凝視したのだ。