殺戮都市~バベル~

「つまり、東軍の四強みたいなのが北軍にもいるって事ですね?」


「それほどぬるくはないがな。北軍は完全な一強。そういう点では西軍の池上に近いかもしれんが、やつはキングである事で、信用する人間が多くはなかったようだ。だが、あいつは違う。取り巻きは北軍全員と考えるべきだ」


……なんか、とんでもない話だな。


北軍で仲間を見付ける為には、トップであるそいつを倒さなければならないのに、その為には北軍の全員を敵に回さなければならないなんて。


だとすると、恵梨香さんと吹雪さんも元はそいつの部下だったわけだよな?


でも、他軍の人間と手を組んで、バベルの塔を目指そうとしている。


ああ、北軍がそんなだから、他に仲間を見付ける事も出来なくて、他軍で仲間を探そうとしたんだろうな。


「恵梨香さんは北軍だったから、そいつがどこにいるかくらいはわかりませんか?居場所さえわかれば、無意味な戦いをしなくても済むと思うんですけど」


「やれやれ、少年らしい考え方だな。とりあえず、続きは買い物の後だ。バトルチケットを買うのも忘れるなよ?武器レベルがMAXになっても、タイマンであいつに勝てるとは考えない方が良い」


……どれだけ強いんだよ。


話を聞くだけでも、希望が全く見えてこないんだけど。


少し気分が重くなって、俺は辿り着いたコンビニの中に入った。