殺戮都市~バベル~

あれから……どれだけの時間が経過したのだろうか。


俺はどうやら、沼沢に殴られて気を失っていたようで、目を覚ました時には、バーコードがタバコを吸っていた。


「う……いてぇ。何が……」


ジンジンする頬をさすりながら起き上がった俺は、沼沢の姿を見ようと辺りを見回した。


殴られて……というのはわかっている。


殴られた直後、目の前が真っ暗になって、そこから何が起こったのかわからなかったから。


「おお、目が覚めたか真治君。あの青年は行ったよ。乱暴なやつかと思ったが、お礼を言って帰って行った」


「ああ……そうなんだ。それにしても、まさか気絶するとは思わなかったよ……」


格好つけて殴られたけど、まさかこんな無様な姿を見せるなんてな。


俺よりも……まだ目を覚まさない恵梨香さんが気になる。


ここは南軍で、俺の回復が早いから、恵梨香さんより先に目が覚めたんだろうな。


「あの青年から話は聞いたよ。真治君達は、何だか大変な事をやろうとしているんだね。やはり、一発目から星5レアを引くような人は、考える事が違うな。わしも、もっと良い物が引けていたら、今とは違っていたのかな」