殺戮都市~バベル~

恵梨香さんをおぶって、PBMの反応がある所に向かう為にビルを出た俺と沼沢。


西軍に化け物達が集まっているおかげか、南軍側にはほとんどいない。


まあ、中央部に近付かなければ大丈夫だろうけど。


「そう言えば、沼沢さんが西軍最強の男を倒したんですよね?どうでしたか?」


この人とはあまり話す事がなくて、話題を探そうとしたらこんな話くらいしかなかった。


「どうって何がだよ。俺が今ここにいる事で理解出来ないのか?」


「あ、いえ……すみません」


会話どころか、どう接して良いかすらわからない。


戦っている時は、会話がなくても良いから楽なのにな。


コミュニケーションを取る事が出来なかった俺は、結局ほとんど話す事もなく、バーコードの反応がある場所へと歩いた。


ビルとビルの間の路地。


普段なら気にも留めないほど暗い道。


その奥にある反応を目指して歩いた俺達は……細い路地を抜けた先に、少しだけ広い場所があったのだ。


10メートル四方ほどの庭のような場所。


その真ん中に、ひと仕事終えたような様子で、バーコードが地面に腰を下ろしてタバコを吸っていた。