殺戮都市~バベル~

そして結局……奈央さんは全裸だと言うのに、俺は何もする事が出来ず、気付けば眠っていて。


起きた時には服も乾いて、奈央さんは服を着て、俺が起きるのを待っていた。


「おはよう真治君。洗浄も終わったし、服も乾いたし、拠点に戻りましょうか」


椅子に腰掛けて、起きたばかりの俺を、ムスッとした表情で見詰める奈央さん。


な、何を怒っているんだろう。


俺、なにか悪い事をしたかな?


急いで制服を着て、奈央さんをチラリと見ても……まだ不機嫌そう。


「あ、あの……俺、何か悪い事しました?」


「もう、そうやって聞くところがダメだよね。女の子が誘ってるんだから、恥をかかせちゃダメでしょ」


椅子から立ち上がって、俺の背中をバンッと叩いた奈央さん。


気まずいまま部屋を出て、エレベーターで一階に。


そして、ビルから出ると……。










空は相変わらず暗いまま。


あれから何時間経ったかわからないけど、月もなければ星もない闇が広がっているだけだった。


「じゃあ、拠点に戻りましょうか。一馬も明美も戻ってるだろうし。お腹も減ったでしょ?買い出しにも行かなきゃね」