殺戮都市~バベル~

「お、臆病とかそういう問題じゃないでしょ!?戦う必要がないなら、戦わなくても良いじゃないですか!」


そんな話をしている間にも、ナイトは飛び掛かって攻撃を仕掛けてくる。


この巨大な槍は……武器で受け止めるとか、受け流すなんて出来る物じゃない。


沼沢のように、神がかったタイミングで穂先を逸らすなら可能だろうけど、俺には無理だ。


地面を蹴って後退し、槍の一撃を回避する。


ナイトが主に狙っているのは俺。


地面を突いて着地するが、すぐに抜いて穂先を俺に向ける。


「倒せるならば、倒した方が良いに決まっている!そんな甘い考えで、よくも沼沢や黒井、四強を倒せたものだ!」


一体何が言いたいんだよ、恵梨香さんは!


ここに来て口論なんてする必要がないだろ!


「おかしいですよ!どうしてそんな事を言うんですか!」


「少年が甘いからだ!私よりも強いのに、どうしてそんなに甘い!そんな考えで、この先戦えると思っているのか!」


俺に向いているナイトに接近し、先程やったようにその背中に飛び乗って、トンファーを頭部に振り下ろす。


兜ごと叩き潰すつもりなのだろう。


その姿には、鬼気迫る物を感じずにはいられなかった。