殺戮都市~バベル~

見切られた!?


いや、違う!


匂いか、それとも目視で捉えているのか。


効いていないわけじゃない。


俺が動いた時、僅かではあるけど反応は遅れていた。


つまり……反応が異常に速いという事だ。


その答えが出た瞬間、俺の身体に盾が直撃した。


……辛うじて、鞘と日本刀、さらには右足で盾を蹴り付けて、以前のように骨を砕かれる事はなかったけど。


ナイトが盾を振った勢いと、俺が盾を蹴った反動で、激しく後方に飛ばされる。


そんな俺の目に映ったのは、鎖を絡めた支柱から、ナイトに飛び移る沼沢の姿。


PBMを手に、武器のタイプを切り替えていたのだろう。


鎖から手を放すと、すぐに鎖分銅が消えた。


空中で再び鎖分銅を取り出し、ナイトの兜にそれを巻き付けた沼沢は、力任せに絞め上げる。


「化け物のくせに、こんなもん被ってるんじゃねぇよ!」


以前黒井は、ランスで兜を吹っ飛ばした。


今回は沼沢が背後から兜を取ろうとしている。


どんな材質かはわからないが、鎖で絞められ、兜がメリメリと音を立て始めた。


やはり……沼沢は強くなっている。


そして何より、このナイトという化け物に対して相性が良いように感じた。