殺戮都市~バベル~

あれって、ただの鎖だよな?


いや、そりゃあ、武器として殺傷力はあるのだろうけど……あんなに簡単に首なんて引きちぎれる物なのか?


そして何事もないように走り始める沼沢。


「どうした?お前もこうなりたいって顔だな?」


「お、思ってないですよそんな事!」


むしろ逆だ。


俺と戦った時よりも、技が多彩になってるし、速さも力強さも段違いだ。


レベルが半分になったんだよな……これでも。


今戦っても、勝てる気がしないんだけど。


それにしても釈然としない事がある。


根本的な事なんだけど、どうして沼沢も吹雪さんも、武器を投げ付けている間、身体能力が落ちていないんだ?


身体から離れると、武器の力は発揮されないんじゃないのか?


もしもAタイプは手から離れても大丈夫だって言うなら、香月がBタイプで持っていた意味がわからない。


「恵梨香さん、もしかしてAタイプにすれば、武器から手を放しても身体能力は落ちないんですか?だったら考えてしまうんですけど」


「少年の日本刀はどう見ても近接戦闘用の武器だ。鎖分銅のように投げ付けるのはやめておいた方が良いな」


俺がそう尋ねたら、恵梨香さんは間髪入れずに答えた。