殺戮都市~バベル~

「ここにあった死体はどこに行った?親切な親父が、埋葬する為に死体を持って行ったなんて酔狂な話はあるはずがないだろうからな」


うん、まずそんなやつは……。










いたよ。


奈央さん遺体を、バーコードに引き渡して埋葬してもらったんだ。


そこに今から行こうとしているんだよな。


「むっ!あそこだ……何か動いた」


恵梨香さんが何かに気付き、交差点の角にあるビルを指差した。


俺が見た時には何もないように見えたけど……恵梨香さんがつまらない冗談を言うはずがないと、日本刀を抜いて、その場所へと近付く。


「気を付けろよ。この数の死体を片付けるやつだ。得体が知れない事には違いないからな」


沼沢が……俺の心配をしている?


いや、きっとそうじゃないな。


俺が死んでしまえば、奈央さんがいた場所がわからなくなるから、そうさせたくないだけなんだろうな。


まあ、理由なんて何でも良い。


武器を構えて、交差点まで歩いた俺達は……それを見た。












バキッ、バキッ。


グチュグチュ。









そんな音と共に、死体がポーンに噛み砕かれているのを。