殺戮都市~バベル~

だけど、恵梨香さんと吹雪さんの意見は違っているようで……。


「えーっ!もう少しここにいようよ。せっかく姉ちゃんと一緒にいられるんだしさ。万が一死んじゃったら、元も子もないじゃーん」


吹雪さんは雪子さんが大好きだからなあ。


強くなるまで……とか言わずに、ストレートに「姉ちゃんと一緒にいられる」と言う所が吹雪さんらしい。


「もう、吹雪ったら可愛いんだから。姉ちゃんも離れたくないよ」


……この妹にして、この姉ありか。


さすがに恵梨香さんも呆れた様子で、姉妹のやり取りを見ている。


「だったら、吹雪は残れば良いだろう。私と少年で仲間を探して来る。今の所……これと言った成果はないがな」


「え、恵梨香さん。これからですよこれから」


そんな言い方をされると、どうも俺のせいだと言われているような気がしてならない。


「では、我々は行くとしよう。少しでも早く仲間を増やして、強くなってもらわないといけないからな」


そう言って立ち上がり、座敷から離れようとする恵梨香さんを追って、俺も立ち上がった。


「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!あ、皆も頑張ってください」


軽く一礼して、この場を立ち去ろうとした時だった。