殺戮都市~バベル~

は?


三葉さん?


ちょっと待って、三葉さんがキングって……そんな大切な人を俺に預けたのかよ。


それに、俺が来た時に南軍に囲まれてなかったか?


あの時に殺されてたらどうするつもりだったんだよ……。


「えっと……三葉さんがキングで、それなのに外で戦ってたんですか?」


「そうだよ?だってさ、ソウルまで四分の一になって、残り2まで減ったんだよ?少しでも増やさなきゃと思ったんだけど……いやあ、南軍の多いこと多いこと」


俺の問いに、笑いながら答える雪子さんに、呆れる事しか出来なかった。


キングなら、大切に守るべきじゃないのか。


それを連れ出して……って、雪子さんらしいと言えば雪子さんらしい。


「三葉さんを隠して正解でしたよ。万が一PBMを破壊される事があったら、さらに皆弱くなるわけでしょ?しかも、南軍の人間の中には、キングを探してるやつだっているだろうし」


何より、キングだと知られたら、三葉さんの身が危険に晒される。


それを何も考えてないわけじゃなさそうだけど……どうして三葉さんに決まったのか、その理由は知りたいかな。


「だから私が守ってんじゃない。大丈夫大丈夫。またすぐに強くなるからさ」