殺戮都市~バベル~

このキングのシステムは、俺は良くわからない。


キングが破壊されたら、新しいキングが選出されないと、この戦闘の意味がないと思うんだけど……。


「ああ、それね。キングはいるよ。もう大変だったんだから。その話はどこか別の場所でしようか。そうだね……三葉ちゃんが出て来たビルで良いかな?とりあえず隠れる場所としては」


そう言って雪子さんが近くのビルを指差して見せる。


「そうだね。外にいると、戦闘が終わった後に南軍が戻って来るし……隠れた方が良いかも。真治君、沼沢君を運んでくれる?」


……俺一人で!?


まあ、この中に男は俺だけだし、仕方ないんだけど。


里奈さんに言われ、地面で伸びている沼沢をおぶって、俺は雪子さん達が向かったビルへと歩いた。


とりあえずの避難所だから、一階の部屋に入って。


ビルの管理人室らしき部屋の、畳の上に沼沢を下ろして、俺は近くにあった雑誌の束の上に腰を下ろした。


「えっと……何の話だっけ。ああ、キングの話だね。いやあ、沼沢が前のキングだった池上のPBMを破壊してさ、次のキングを決めろーとか言われたんだよね」


なるほど。


まあ、キングがいない状態を作れないんだろうな。