殺戮都市~バベル~

「やれやれ……吹雪を助けていると思った少年が倒れているとはな。何があったか説明してもらうとして……とりあえずこの場を切り抜けるとするか」


あと少しで死んでいたかもしれない。


そのギリギリのタイミングで現れたのは……黒いライダースーツとヘルメットに身を包んだ恵梨香さんだった。


一緒にいたはずの雪子さんと里奈さんの姿は見えない。


何がどうなって、恵梨香さんがこの場にいるのかわからなかった。


「え、恵梨香さん!?た、助かりました……でも、雪子さん達は?」


「街の内側に向かって走ったさ。そして、人がいない事を確認して、戻って来たと言うわけだ。雪子達はもう来るさ。私は少しだけ先行しただけだ」


そ、そうか。


だったら良いんだけど。


「って、死神まで!?どうなってるのよ西軍は!」


退くに退けなくなっていた月森も、俺が回復して、死神まで来たとなれば……もう勝ち目なんてないとわかるはずだ。


「月森さん、退いてください。このまま吹雪さんと戦い続けるなら、あなたは間違いなく死にます。無駄に死ぬ事はないでしょ!?」


俺達が殺さなくても、吹雪さんと敵対していたら、雪子さんがどれだけ怒るか。