殺戮都市~バベル~

この調子だったら、奈央さんが戻って来たら、シャワーも一緒に浴びる事になるだろう。


俺が嫌だと言っても無理矢理に。


だったら、奈央さんが戻って来るまでにシャワーを浴びてしまおう。


もしかしたら良い事があるかなー……なんて期待したいたけど、これはなんか違う!


慌てて残りの衣類を脱ぎ、浴室に入って鍵を掛ける。


「ふぅ……これで大丈夫だろ」


シャワーからお湯を出し、それを頭から浴びながら、俺はこれまでの事を思い出していた。


この街に呼ばれて、ポーンとかいう化け物に食われて。


そこからは新崎さんと奈央さんに言われるままに、殺し合いの中に身を投じて行った。


人を殺した感覚が……人を斬った感覚が手から離れない。


殺したけど、皆光の粒に変わったから、どこかで復活している。


その事実が、俺の心を救ってくれているのだろう。


罪悪感はほとんどない。


殺らなければ殺られる。


ただそれだけだったんだ。


身体に付いた血を洗い流して、俺はあまり考え過ぎないように、ブンブンと首を横に振る。


そんな中、浴室の外から「あれっ!?」という声が聞こえた。


……奈央さんが戻って来た。