殺戮都市~バベル~

「勘が良いな!もうちょっと踏み込んでくれれば、一撃で終わってたのによ!」


やっぱりそうだったのか。


それにしても、戦っている相手にそんな事を教えるなんて、余程自信があると見える。


それが南軍最強の男のプライドなのだろう。


手の内を晒したとしても、それでも勝つという自信があるから。


横を見ると、吹雪さんと月森は、まるでダンスを踊るかのように華麗に戦っている。


血みどろの俺達とはえらい違いだな。


「警戒しすぎて丁度良いくらいですからね。だから、油断はありません!」


「それが勝機を逃すかもしれないぜ!」


同時に、地面を蹴って接近した。


激しく武器と武器がぶつかり、お互いに場所を入れ替えるようにして離脱する。


地面を滑り、動きが止まった瞬間、飛び掛かろうとしたけど……黒井は強引に地面を蹴って、俺に飛び掛かっていた。


それを迎え撃つように日本刀の切っ先を黒井に向け、殺気を放つ。


ソードブレイカーが横に振られる。


それが日本刀に接触しようとした瞬間……俺は殺気を抑えてトンッと後方に飛んだ。


武器を弾こうとしたのだろう。


横に振り切った黒井は隙だらけで。


これ以上ないというタイミングで、俺は日本刀を振り下ろした。