殺戮都市~バベル~

俺は、左手でポケットからPBMを取り出して、黒井に向けて画面を操作した。


周りを巻き込まず、誰にも戦闘に介入されない決闘。


どちらかが死ぬまで解除されないという、危険なコンテンツ。


「こいつ……俺と決闘だって?面白いじゃないか。やってやるよ!死んでも俺を恨むなよ!」


そう言って、PBMを取り出して画面を操作する。


決闘が承諾されたのだろう。


俺と黒井を繋ぐように、光が包み込んで……決闘開始。


「じゃあ、様子見なんて言ってられないから、行かせてもらいますよ」


「遠慮なんかするなよ!さあ、楽しもうぜ!」


普段と戦闘中では口調が変わる黒井。


それも、相手が強ければ強いほど口調は荒くなる。


黒井と戦うには、一度見せたあの技。


奈央さんの死を利用したこいつは許せないという思いで、黒井に向けて殺気を放つ。


そして地面を蹴ろうとした時だった。










黒井が、俺が動作に入る前に飛び込んで、ソードブレイカーを振るっていたのだ。


「!?」


咄嗟に反応して、それを防ごうと左手を前に出したけど……ソードブレイカーはその手を切り裂いて、俺の胸へと迫った。