殺戮都市~バベル~

「黒井!あんたは!!」


「怒るなよ。真治君がその名前を出さなかったら、俺だって言わなかったんだ。自業自得だと思わないか?」


そう言われると……何も言えない。


確かに、俺が奈央さんの名前を言ってしまったから。


「人の死を、悲しみを、戦いに利用した事が許せないんだ!」


俺が悪い事はわかっている。


沼沢がこうなったのは、俺が喋ったからじゃない。


明美さんから恨まれてるとわかっていて、奈央さんを守り切れなかった事が一番悪い事だったんだ。


それをわかった上で、俺は黒井に日本刀を向けた。


「ようやく本気ってわけだね。キミとは一度本気で戦ってみたかったんだ!四強をも倒したその実力を、俺に見せてくれよ!」


ソードブレイカーを構えて、腰を深く落とす。


左腕を怪我していて、本気で戦うだなんて。


俺を舐めているとしか思わないけど、少しでも有利になるならそれでも良い。


「月森!邪魔をするなよ!これは俺と真治君との勝負だ!」


「えーっ!じゃあ私はこっちの子と遊んでよ。女の子同士ね」


月森を戦闘から外して、一対一の勝負をしようとしている。


邪魔されたくないなら……。