殺戮都市~バベル~

しまった……黒井もあの時一緒にいたんだ!


立て続けに色々あって、どこで誰といたのかを思い出せなかった。


「な……に?奈央が死んだ?そ、そんなデタラメを、俺が信じると思ってるのか!?」


信じていない。


いや、信じたくないといった様子で首を横に振るけど……そんな沼沢に対して、黒井は沼沢に、追い討ちを掛けるように話した。









「デタラメじゃない。彼女が死んだ時、俺は真治君と一緒にいた。俺達の目の前で、彼女は殺されたんだ」







黒井のその言葉で、怒り狂うと思われた沼沢が……まるでドラマかアニメかのように、綺麗に膝から崩れ落ちたのだ。


ガックリとうなだれて、戦意を喪失したようで、恨み言の一つもこぼさなかった。


「黒井さん……あんた、もしかしてわざと今言ったんじゃ……」


俺が尋ねると、黒井はニヤリと不敵な笑みを浮かべたのだ。


「使えるネタは使わないとね。想像以上に効果的だったようで良かったよ。いやあ、色々と動いてみるもんだね」


この人の勝つ為の執念と言うか、手段を選ばないやり方は、尊敬する所もあるけど……これだけは許せないぞ。


人の死まで、戦いの為に使うのかよ!