殺戮都市~バベル~

「おいガキ、お前がまず先にやれ」


何が起こるかわからない。


危険な可能性がある事は、まず誰かにさせてからってわけね。


自分より弱そうなやつに試させる……三笠もこいつも同じってわけだ。


だけど、それに逆らう勇気は俺にはない。


どう見ても喧嘩で勝てる相手じゃないし、従うしかなかった。


震える手で、「プレミアムガチャ」を選択すると……あの声の言う通り、PBMの画面から光の渦が現れたのだ。


「ほ、本当に出た……」


女性が驚いたような声を上げる。


こ、この中に手を入れて……武器を引き抜くんだよな……。


大人達は、俺がやるのを待っていて、誰も先にしようとはしない。


半ばヤケクソ気味に、渦の中に手を入れて、俺はその中にあった何かを掴んだ。


そして、勢い良くそれを引き抜くと……俺の手に握られていたのは、1m足らずの湾曲した棒。


いや、これは日本刀?





『高山真治様、おめでとうございます!星5のレア武器を入手しました!』





その声が、PBMから聞こえて、チンピラが俺に駆け寄る。


「マジかよ!こんな物がただで貰えるのか!?」


悪い事を考えていそうな表情を浮かべて、日本刀を眺めていた。