殺戮都市~バベル~

この状況で、一番手っ取り早いのは……黒井と月森を負傷させて追い払う事だけど、それだと次の戦闘でまた侵攻して来るかもしれないな。


だとしたら、殺すしかない。


星5レアでこれほど強い相手だ、復活までかなりの日数が掛かるに違いないから。


沼沢もきっと、そう考えているはずだ。


「沼沢!奈央さんの事で話がある!この戦いが終わったら話す!それで良いな!?」


俺が言ったこの言葉に、ムスッとしたような表情を浮かべて、悔しそうに口を開く沼沢。


「今すぐ話せ!奈央を盾にするんじゃねえよ!」


上手く行くかどうかわからなかったけど、これで沼沢は迂闊に俺を攻撃出来なくなった。


……騙しているようで気が引けるし、真実を知ったら俺は沼沢に殺されるかもしれない。


それでも、この状況を切り抜けるには、これしか思い付かなかったのだ。


奈央さんが死んだなんて知ったら……沼沢は怒り狂うだろうな。


もう二度と会う事が出来ないんだから。










「なんか……お話中に割り込んで悪いけど、奈央ってさ……殺された人じゃなかったっけ?PBMを貫かれてさ」









話の流れを読んでか読まずか、黒井がとんでもない事を口走った。