「え!?あ、いや!ちょっと!」
想像していた状況と違う!
黒井が俺に文句を言って、沼沢は文句を言いながらも俺と共闘するかと思っていたけど……逆だ!
沼沢が振るった拳を日本刀で受け止めて、横に受け流す。
レベルが半分になったはずなのに……以前よりも強くなってる!?
「待て!俺は敵じゃない!!」
受け流した直後に、距離を取る為に沼沢に体当たりして、俺はそう叫んだ。
その言葉に、ここにいる誰もが困惑した表情を浮かべた。
「く、黒井さん。この子何言ってるの?南軍だから、私達の味方じゃないの?」
黒井と一緒にいる女性が、不思議そうに尋ねる。
「まさかとは思うけど……こいつらの味方をして、俺達と敵対するつもりじゃないよね?」
また、沼沢が殴り掛かって来るとも限らない。
俺は警戒しながら、四人に説明するように口を開いた。
「俺は、敵が誰であっても仲間を守る。吹雪さんを殺させやしない!」
そう言った瞬間、黒井から放たれる猛烈な殺気を感じた。
これは……津堂と戦っていた時に感じたものと同じ。
憎い的に向けられる殺気を、黒井は俺に向けているのか。



