殺戮都市~バベル~

俺が知っている中で、武器を持った俺と遭遇して、すぐに武器から手を放した人なんて……いないよな。


「だって、『あの』真治君でしょ?南軍なのに、困ってる敵がいたら助けて、仲間の為に命も投げ出すお人好しの真治君。だったら、戦う気もないのに攻撃しないでしょ?」


……まあ、無駄な戦いはしないけど。


武器を構えられていないのに、こちらから攻撃するわけにもいかないよな。


この街に来たばかりの時なら、こんな事は考えていなかっただろうけど。


強くなって、後出しでも戦えるようになってから、考え方が変わった。


「でもまあ、それってどうなのかな。結局は自己満足なんじゃないの?殺すも殺さないも自分次第って、高慢な態度が見えるね」


轟は宇佐美とは違った印象を受けているみたいだけど。


「何でも良いだろうよ!とにかく敵じゃないならそれで良いぜ!見ての通り、ここは大丈夫だ。俺がいるからな!」


自信満々に服部が、親指を立てて自分を指差すけど……。


なんか、この中では一番頼りになさそうな気がするな。


「じゃ、じゃあ行きますけど……あ、そうだ、吹雪さんって……わかるかな?」


雪子さんと話をしていたなら、吹雪さんの事もわかるだろうけど、どこにいるかわかればと思って尋ねてみた。