殺戮都市~バベル~

三葉さんに合わせて、街の外側に向かい走る。


俺と比べると、相当遅い移動速度だけど、レベルが半分になってしまったのだから仕方がない。


「まだまだ戦闘は始まったばかりですよね。それでこんなに死者がいるなんて……」


どこを移動していても、人の死体でいっぱいだ。


こんな数は見た事がないほど。


「ソウルが0で死んじゃったから、こうなったんだね。多分、いつもこれ以上死んでるんだろうけど、光の粒に変わってるから、そう感じないだけかも」


それはあるかもしれないな。


そこに死体があるのとないのとでは、同じ人数死んだと言われても、受ける印象は全然違うから。


この死体の数は、不利な状況を際立たせ、戦意を喪失させて死を意識させる。


良い事など何もないのだ。


そして、移動している俺には一つの不安があった。


この先で南軍と西軍が衝突していたとして、俺はどうすれば良いのか。


俺を知らない西軍の人間は、間違いなく俺に襲い掛かるだろう。


そして、南軍は俺を味方だと思い、三葉さんに襲い掛かるかもしれない。


そこで三葉さんを守って南軍と戦えば、そこにいる全員が敵となる可能性だってあるのだ。