殺戮都市~バベル~

振り下ろされた剣。


もうダメかと思ったのか、二毛が目を閉じた。


でも……。










ガキィン!










「間に合った!」


間一髪、飛び込んだ俺が間に合い、日本刀で剣を弾く事が出来たのだ。


「……へぇ。僕が気付かないなんて、なかなかやる……って、キミ、南軍じゃないか!」


突然現れた俺に、驚いた様子の……女性?それとも男性?


どちらとも言えるような、判断が難しいその人に、俺はどう反応すれば良いのかわからなかった。


「こ、こいつらを殺させはしない!あんたが南軍の人間だろうと!」


二人の間に割り込んで、日本刀を構える。


「あぁ……わかった。キミ、高山真治君だろ?黒井が言ってたよ。敵だろうが味方だろうが関係なく助けてるバカなやつがいるってさ。へぇ……キミがそうか」


バカは余計だよ。


いや、それよりも……黒井を知ってるのか?


あの人は一匹狼だと思っていたけど……俺の事を話す仲間がいたというのが驚きだ。


「そう言うあんたは……」


「僕?僕は菅夏美。見ての通り、れっきとしたレディさ」


……一番の疑問点を、やけに自信満々に言い切ったな。