殺戮都市~バベル~

そしてわずか三分。


地面は血の海へと化し、南軍の人間が変化した光の粒で明るく照らされていた。


「ふぅ……いやあ、まさか真治と恵梨香ちゃんが来てくれるなんてね。私達だけじゃあ、今頃死んでたかもしれないよ」


太刀を地面に突いて、溜め息を吐きながら屈んだ雪子さんが、苦笑いを浮かべて俺達を見た。


「ごめんね、私達がろくに戦えないから雪子さんに負担が掛かって」


星3レアの里奈さんと三葉さんにとって、レベルが半分というのは本当に厳しいんだろうな。


だったら……それよりもレアリティが下の人達が、あっさり殺されるのは当然なのかもしれない。


「それより何があったんですか、キングが破壊されたって。すぐに戦闘が始まっちゃうし、西軍がピンチだってのはわかりますけど」


「いやさ、私達を襲った池上がさ……西軍のキングだったんだけどさ。で、池上を殺さないと、私達がずっと狙われるから……って、沼沢がね。西軍最強の池上のPBMを破壊したんさ」


ハハッと笑って言ってるけど……沼沢が?


自軍のキングを破壊しなければならない程、追い詰められていたのか。


複雑な状況があったんだろうけど、今はこの戦闘をどう乗り切るかを考えた方が良いな。