殺戮都市~バベル~

「真治君!あ、ありがとう。助かったよ」


「う、うん。危なかった」


里奈さんと三葉さんが俺姿を見て、安心したような声を上げる。


「生きていてくれて良かったです。ところで吹雪さんはいないんですか!?まさか池上に……」


微かな不安が脳裏を過ぎる。


奈央さんは殺されて南軍に戻ったし……もしかするとという思いがあったから。


「私の妹がそう簡単にやられるかっての!詳しい事は後で話すからさ、今はここを切り抜けるよ!」


俺の不安は的中しなかった。


吹雪さんがどこにいるかはわからないけど……それがわかっただけでも安心出来る!


日本刀を構えて、取り囲む人達を見回すと、何だか驚いたような、不思議そうな目で俺を見ていた。








「お前、南軍だろうが!なんで俺達の邪魔をして、こいつらの味方をしてんだよ!」


「わかった!独り占めする気なんだよ!こんなやつ殺しちゃおうよ!」


「ま、待て……こいつ、星5レアだぞ!」








自分が思った事を口々に叫んで、やる気満々に武器を構えるやつがいたり、逃げ腰になるやつがいたり。


「関係ない!俺は俺の仲間を守るだけだ!」


強く、決意を口に出して、取り囲む人達を睨み付けた。