殺戮都市~バベル~

「ならば私が外側から殺る!少年は中に飛び込め!」


言うより早く、トンファーを握り締めた恵梨香さんが、集団の外にいる人達に襲い掛かった。


振り抜かれたトンファーが、南軍の人間の頭部を、身体を弾き飛ばす。


俺は、背中を向けている人に飛び蹴りをするように飛び掛かり、バランスを崩して前のめりになったその背中を踏み付けて軽く飛び上がった。


集団の中……負傷した里奈さんと三葉さんを庇うように、雪子さんが一人で、人で作られた円の中を動き回って太刀を振るっている。


「くっそー!レベルが半分になってなければ!」


星4レアの雪子さんも、この人数が相手では苦戦しているようだ。


レベルが半分……それは、思っているよりもずっと厳しい条件なのだろう。


だけど……間に合った!


人の群れを飛び越えて、円の中に着地した俺に、反射的に太刀を振る雪子さん。


それを素早く引き抜いた鞘で受け止めると、雪子さんはそれが俺だと気付いたようで。


「し、真治!?」


「助けに来ましたよ。キングが破壊されたって聞いてね」


里奈さんと三葉さんを、俺と雪子さんで挟むように陣取り、俺は取り囲む人達に刃を向けた。