殺戮都市~バベル~

ステルス機能を使って手首の色を青くしたまま、ビルの外に出て光の壁まで来ていた。


戦闘開始と同時に、光の壁を通り抜けて、一気に西軍まで走り抜ける。


「後30秒。少年、準備は良いか?」


「大丈夫ですけど……恵梨香さんのその姿はなんですか?」


「これか?ライダースーツだと、『死神』だとわかってしまうだろう?だからカーテンを拝借して来たんだが」


マントのように羽織って、全身を隠すようにしているけど……。


だったら、わざわざさっき着替えなくても良かったのに。


まあ、そのおかけで、光の壁に集まった人達には怪しまれてはいるものの、騒がれてはいないから良しとするか。


「よし、行くぞ!人を飛び越えろ!」


「は、はいっ!」


戦闘が始まる5秒前、俺と恵梨香さんは、武器を取り出して腰を低くし、いつでも走れる体勢を取った。


光の壁まで、大体50メートルくらい。


小さく息を吸って、吐いて。


恵梨香さんが動いたと同時に、俺も地面を蹴って駆け出した。


人の群れに急速に接近し、それを飛び越えるように跳躍した恵梨香さん。


その芸当は俺には出来ない。


「肩を借りるぞ!」


津堂と戦っている時に、黒井にも言われたセリフ。


返事を待たずに、目の前にいた男の肩を踏み付けて、俺は光の壁へと跳躍した。









『戦闘開始です』