殺戮都市~バベル~






『西軍のキングが破壊されました。西軍所属の方は、ペナルティが発生します』





この場にいた全員のPBMから、そんなアナウンスが流れた。


待て待て待て……もしかしてこれは、この街の人間全員に流れたのか!?


だとしたら、次の戦闘で南軍の攻撃が激しくなるんじゃないのか!?


「で、池上が死んだけど……あんた達はまだ戦うのかい?それでもやるって言うなら、私は構わないけどね!」


宇佐美と轟を挑発するように、太刀を肩に担いで手招きをする雪子。


「……あぁ。キングが破壊されて、同じ軍の人間と戦う理由がないんだよね。だったらやめよ。無駄だもん」


「そうだね。なんか腹立つ終わり方だけど仕方ないか」


宇佐美と轟は、キングを守る為に、俺達と戦っただけ。


目的を失えば、戦う意味がないというわけか。


まあ、それがこの街では正しい姿だけどな。


「それよりお前達……次の戦闘は地獄になるぞ。覚悟は出来てるか?」


俺が考える最悪の可能性。


それは、強さが半減した俺達を、南軍が良いようにいたぶる。


そして、またキングを破壊されてさらに弱くなるという負の連鎖だった。