殺戮都市~バベル~

「仲間の心配は終わったか?気にしているようだから待っててやったんだ。俺はキングだからな」


フッ、不敵な笑みを浮かべて俺を見る池上。


待っててやっただって?


別に待っててくれなくても、攻撃されたら反応していたさ。


あいつらの心配なんて特にしていない。


池上と戦っている時に、背後から襲われるような事にならないでくれと思って様子を見ていただけだからな。


「随分余裕を見せてるけど、内心ビクビクなんだろ?肩の傷もほぼ塞がった。俺とお前に実力差は……ない!!」


「そうか、だったら勝ってみろよ」


お互い、いつでも戦えるという状態。


だが俺には、少しばかり迷いがあった。


いくらこいつが奈央を殺した相手だとは言え、相手はキング。


PBMを破壊してしまえば、メリットは何もなく、デメリットだけが西軍の人間全員に降り掛かるのだから。


そんな事は関係ない、お前を殺すと言ったけど……本当に俺はやれるのか。


ハルベルトを構えて相変わらず動かない池上は、やはり俺が攻撃を仕掛けるのを待っているのだろう。


キングだから待っていただとか、大層な事を言いやがって。