殺戮都市~バベル~

弱い里奈と三葉を、雪子と吹雪が上手く守りながら戦っている。


姉妹だけあって、合図をしなくてもお互いの行動がわかっているのか、無駄な動きが少ない。


必要ない行動かと思えば、それが結果的に次の行動に活きる。


こっちは大丈夫だろう。


俺が池上を倒すまでは持ちこたえてくれるだろう。


二毛達はどうだ?








「おいコラ!梅!しっかり狙えよ!俺しか戦ってねぇじゃねぇかよ!」


「やってるって!あんたがしっかり足止めしてくれないから、なかなか狙いが定まらないんじゃない!」


敵を前にして喧嘩かよ。


こっちは期待薄か?


轟も、突然目の前で喧嘩が始まって、困惑気味のようだ。


「城井!お前も働け!不意打ちがテメェの持ち味だろうが!」


「いや、向かい合っててどうやって不意打ちを……」


雪子達と違って、安心して見てられないな。


「あの……そろそろ良いかな?話してる最中に攻撃するのも卑怯で嫌なんだけど」


見ろ、敵である轟にまで気を遣われてるじゃないか。


「ガキが、ちょっと待ってろ!こっちはな、大事な話をしてんだ……よっ!!」


そう言うと同時に、城井の胸ぐらを掴むと見せ掛けた二毛が、急に方向を変えて、轟目掛けて大剣を振るったのだ。