殺戮都市~バベル~

左右から挟み込むようにして伸びた、鎖鎌と鞭。


雪子の攻撃を弾いた右手と、チャクラムを防いだ左手に絡み付き、僅かに動きを止める事に成功したのだ。


「二人とも、ナーイス」


「あは。もしかして、ここまで計算してたとか?」


太刀を振り上げる雪子に、引きつった笑みを浮かべる宇佐美。


勝ったか……と一瞬思ったけれど、その考えは少し甘かったようだ。


鞭が巻き付いたのは篭手の部分。


そこから素早く手を引き抜き、里奈の方に飛んで、雪子の太刀を回避したのだ。


振り下ろされた太刀が、虚しく空を切る。


「うはぁ。危ない危ない!」


「今のを避ける!?ありえないんだけど!」


里奈と三葉が呆気にとられた僅かな隙を突いて、宇佐美が里奈の方を見る。


まずい。


先に里奈を殺るつもりか。


方向転換し、右手でパタを取り出して里奈に飛び掛かった宇佐美。












だが、その攻撃は、先読みしてした里奈の前に立ちはだかった吹雪によって、防がれたのだ。


「見え見えなんだから。私がいるの、もう忘れた?」


鎖が巻き付いたパタを右手で、右手のパタをチャクラムで止めた吹雪が微笑んだ。