殺戮都市~バベル~

「里奈ちゃん!三葉ちゃん!動きを止められる!?」


「や、やってみるけど……動きが速いよ!」


宇佐美とメインで戦っているのは雪子。


篭手と剣が一体となった、パタという武器を両手に装備して、宇佐美は雪子の攻撃をしのいでいる。


「ひぇーっ、やっぱり両手武器の威力は凄いね。一撃が重い重い」


流石は星5レアと言ったところか。


総合ランキング一桁の雪子の連続攻撃でさえも、篭手と剣の部分を上手く使って防いでいる。


「あんたやるねぇ!じゃあ私も本気でやらなきゃね!」


雪子から、恐ろしいまでの気迫を感じる。


戦う事を楽しんでいるようにも見えるその姿に、宇佐美も気圧されているようだ。


「敵は戦ってるのは姉ちゃんだけじゃないよ!」


宇佐美の後方へと回り込んだ吹雪が、身体を回転させてチャクラムを投げ付ける。


緩やかなカーブを描き、高速で宇佐美に迫った。


死角からの攻撃!


宇佐美は雪子の攻撃を右手で弾き、振り返ると同時に、チャクラムの内側に左手のパタの刃を通したのだ。


クルクルと回転し、フッと消えるチャクラム。


そして、その瞬間を、里奈と三葉は逃さなかった。