殺戮都市~バベル~

池上が突き出したハルベルトが俺の胸に迫る。


だけどこれは、俺が池上の攻撃を誘う為に用意した罠だ!


左手で鎖を引き、回転している鎖を強引に短くする。


右手の皮が、肉が、削り取られるかと思うほどの摩擦。


短くなった頭上の鎖を素早く振り下ろして、ハルベルトの穂先に絡めると、俺は身体を捻りながら背負い投げのような大勢でその攻撃を逸らした。


それだけじゃない。


左手で、後方にいる池上に向けて、足を刈り取るように鎖を振り回した。


「こ、こいつ!一対一に慣れている!」


慌ててハルベルトから手を放し、池上は後方に飛び退く。


そのまま身体を回転させて、地面を滑るようにして方向転換、池上を正面に捉えた。


「雑魚ばかり殺して良い気になっているお山の大将とは違うんだよ!本当に強いやつと戦ってないのが動きからわかるぜ!」


確かに池上は強い。


星4レアはもとより、星5レアでも、レベルが低いやつでは相手にならないだろう。


だが、その強さゆえに、死闘なんて無縁だったんじゃないのか?


あの時とは俺の武器レベルが違うけど、これならまだ日本刀のガキの方がわけわからない攻撃を仕掛けて来ていたぞ。