殺戮都市~バベル~

「だーっ!!もうっ!うだうだ考えていても仕方ない!何にしても私達は戦わなきゃ殺されるんだ、やるよ!」


「キングに刃向かう謀反者か。そりゃあ、捕まって当然だよな。ま、ここまでやったんだからよ、なるようにしかならねぇ」


雪子も二毛も腹をくくったようで、武器を構えて戦闘態勢に入る。


服部は……どうして良いかわからずに、キョロキョロしているけれど、判断はこいつに任せる。


人の事を気にしていられる余裕は、俺にはない。


この状況に、池上はいささか不満のご様子。


自分がキングだと明かしたのに、俺達は驚いただけで戦いをやめようとしないのだから。


「逃げるチャンスを与えてやったのに。それすら理解出来ない愚か者だったようだな。たかだか一人の女の為に、味方の軍を敵に回すとはな」


「ベラベラ喋ってると……舌を噛むぞ!」


両手で鎖を左右に引き、外側に垂れた、右の鎖を振り回し始めた俺は、池上が構える前に、分銅を投げ付けた。


地面すれすれから、顔に向かって飛んで来る攻撃。


池上は余裕ぶって、ハルベルトの柄でそれを弾こうとするけど……甘いぞ!


柄に直撃した分銅は容易には弾かれずに、池上の頭部に向かって、さらに柄を押し込んだのだ。