殺戮都市~バベル~

槍と斧が一体となったような武器、ハルベルト。


それだけではなく、斧刃の反対側には、引っ掛ける用の鉤爪が付いている。


池上の背中に接近した俺を待っていたのは、弾いたハルベルトの鉤爪。


池上は武器を素早く振り下ろし、鉤爪を俺の肩に突き立て、そのまま地面に押し倒したのだ。


「これが俺とお前の正しい位置関係だ」


地面に這いつくばる俺と、立って俺を見下ろしている池上。


これが正しい位置関係だと?


ふざけるなよ!


右手で肩に刺さったハルベルトを殴り付け、地面を転がるようにして起き上がった。


肩が……思った以上のダメージを受けてしまったな。


だが、肩を犠牲にしなければ、あのまま殺されていたかもしれない。


「ふぅ……俺らしくない戦いだな。インファイトでやれるかと思ったけど……無理そうだ」


肩は放置しておけばいずれ治る。


右手に巻いた鎖を解き、鞭のような使い方をすれば中距離で戦える。


「ふっ……どんな戦い方だろうと、お前は俺に勝てない。実力差だけではない、もう一つの理由を教えてやろう」


そう言って、池上はポケットからPBMを取り出した。


それは……俺達のものとは違う、悪趣味な金色。


そして池上の口から飛び出した言葉は……。








「俺が西軍のキングだからだ」