殺戮都市~バベル~

いや、そんな事を考えている場合じゃない。


「お前ら!当たるなよっ!!」


その集団に駆け寄ると同時に、鎖を解いて、勢いよく投げ付けた。


クルクルと回転しながら、雪子達を取り囲んでいるやつらに襲い掛かる!


「えっ!?う、うわっ!皆下がって!」


雪子の判断は早く、何が起こったのか理解出来ていない里奈達も、慌てて飛び退いた。


その瞬間。


ブチブチッと、肉が、骨が千切れるような音が辺りに響き、血肉が飛び散る。


体育館の入り口の正面を塞いでいた連中が、鎖分銅の回転に巻き込まれて、約半数が身体を分断されたのだ。


「な、なんて……強さなんだよおい!」


服部が驚きの声を上げるが、今はそれどころじゃない。


「早く来い!向こうで吹雪が戦っている!」


「えっ!?ふ、吹雪!?吹雪がいんの!?」


まだ逃げ出せたわけじゃないのに、雪子の表情がパァッと明るくなった。


「よっしゃ、それじゃあ残りを片付けて向かうかな。お前ら、やるぞ!」


敵が少なくなり、二毛の言葉で皆やる気が湧いたようだ。


少しでも早く合流する為にと、手に戻った鎖分銅を腕に巻き付け、俺も残りのやつらに攻撃を仕掛けた。