殺戮都市~バベル~

そして、その時は訪れた。


雪子達が運動公園に入って5分、服部が池上と連絡を取っていたようだけど、話の内容はわからない。








『皆いた!さぁ、暴れるよ!!』







その言葉が聞こえて、俺と吹雪は、待機していたビルの一階から飛び出した。


歩道の低い生け垣を飛び越え、車道を走って運動公園の入り口に。


「な、なんだ!?お前は沼沢……と、ほ、北軍の人間!?」


ぼんやりと立っていた門番が、武器を取り出す前に接近し、鎖を巻き付けた拳を、勢いに乗せて男の顔面目掛けて振り抜いた。








ドゴォォォン!!







と、大きな門に叩き付けられたと同時に、その金属の門が、凄まじい力で粉砕される。


男は悲鳴すら上げる暇もなく頭部は砕け散り、ひしゃげた門と共に地面に転がったのだ。


……本気で殴ったのは、武器を強化した後初めてだけど、これ程とは。


隣で見ていた吹雪も、その威力に呆然としている。


……もう一人の門番の首を、チャクラムで切断しながら。


でも、一番驚いているのは俺だ。


高レベルの武器は、これほどまでに強くなるのかと。


それでも、宣戦布告には丁度良かった。