殺戮都市~バベル~

四階建てのビルの屋上、身を隠しながら運動公園を見てみると、俺の予想とは違った光景が広がっていた。


池上がどんな性格をしているかは、人づてにしか聞いた事がないから、「敵には容赦しない」程度の話しか知らない。


自分に絶対的な自信があって、他人は誰も信じない。


という思い込みがあったから、運動公園に人はいないかと思っていたけど……。


「普通に人がいるね。まるでRPGのお城みたい」


「ああ……門番に見張り、巡回までいるな」


この程度の人数なら、片付けるのは容易だけど……もしもここに池上がいなくて、雪子達の仲間だけが捕らえられているとすれば、その命が危ない。


先に侵入して、仲間を解放するというのは無しだな。


「こうなったら、雪子と二毛に任せるしかないな。仲間が捕らえられている場所に到着したら、暴れてもらうしかない。そのタイミングで、俺達が突入して派手に暴れて、やつらの戦力を分散させる」


どうせどこかで戦闘が発生するんだ。


それなら、仲間を助けた後に派手に暴れれば、もしかしたら池上を炙り出せるかもしれないからな。


そうなると……まず、二人にこの事を知らせなければ。