殺戮都市~バベル~

それにしても、ここが舗装されていない地面で良かった。


土と砂利、それを掘るように殴ったから、大した音が発生しなかった。


少しくらいは振動があったかもしれないけど、問題はないだろう。


俺は地面に這う吹雪に近付き、屈むとPBMを取り出してその画面を見せた。


「まったく……手間を掛けさせるな。良いか?俺が雪子と二毛の二人とフレンド登録したのは少し前だ。もう一度言うが、あれは池上か、雪子達の仲間の場所を特定する為の囮だ。わかったか?」


「わ、わかったから……とりあえずこの鎖を外してくれない?話を聞くからさ」


まだ納得はしていないようだけど、ここまでの力の差があるとわかれば、下手に攻撃を仕掛けようとは思わないだろう。


鎖から手を放して、俺の手に戻るのを待つ。


そして、鎖が消えると同時に吹雪は大きな溜め息を吐いた。


「わからない事はあるか?まあ、わからない事だらけだから俺を襲ったんだろうけどな」


「んーとさぁ、一番わからないのは、その話が本当だったとして、なんでそうなったわけ?姉ちゃんの仲間だって言われるより、池上の仲間だって言われる方が納得出来るんだけどさ」