殺戮都市~バベル~

「おい、見ろよ。雨村雪子が捕まったって本当だったんだな。くぅぅ、ああいう気の強そうな女に一度相手してもらいてぇ」


「何よ、あんなのが良いわけ?ま、あんたみたいな口だけのやつ、誰も相手しないけどね」


一階分低い隣のビル。


そこに、男女5人……会話の内容からすると、池上の息が掛かったやつらだろう。


迂回するにも、他は高いビル。


ここしか移動する場所がない。


「殺るしかないな」


口止めなんてしても無意味。


腕に巻き付けていた鎖分銅を解き、片手にひとまとめにして握り締めた。


柵を越えて、4人から少しだけ離れている1人に狙いを定めて……俺は飛び降りた。


落下に合わせて、右手に握った、ひとまとまりの鎖分銅を振り下ろす。


上から叩き付けるように……男の頭部に直撃して、悲鳴もなく一瞬でその身体は叩き潰された。


ドォン!という激しい衝撃音と共に、血が辺りに飛び散る。


だけど、これで終わりじゃない!


すぐさま腕に巻き付けていた鎖分銅を解き、頭上で回して残りの4人に向けて投げ付けた。


「は?」


音に驚いて、振り返った4人。


その反応は……遅い!!


既に回転しながら飛んでいた鎖分銅が4人を柵に磔にして……そのまま身体を分断したのだ。