殺戮都市~バベル~

服を着た服部は、作戦通りに二人のPBMを尻ポケットに入れて、雪子と二毛の手首をロープで縛る。


簡単に抜く事が出来る程度には緩くしてあるはずだけど、演技とはいえ服部に捕まったという状況が嫌なのか、二人とも苦い表情を浮かべていた。


まあ、リアリティが出ているから良いとしよう。


雪子と二毛をフレンド登録して、見失ったらサーチする。


それまでは、俺はビルの上を飛び回るつもりだけど……西軍は高低差が激しいから、どこまで行けるか。


「おら!チンタラ歩いてっと、またぶっ飛ばすぞ!」


ビルから出た服部は、早速演技を始める。


手には長い柄のフレイル……あれは、フットマンズ・フレイルというやつか。


長い棒の先に、トゲの付いた短い棒が鎖で繋がれている武器。


あいつ……何気に星4レアだったんだな。


どうりであんな自信満々に言えたはずだよ。


「お前!絶対にぶっ殺すからな!」


「だーれに向かってぶっ飛ばすなんて言ってんの?おぉ?」


早くも二人は怒りの限界のようだな。


「ま、まあまあ……これは演技だから」


そんな三人の姿をビルの屋上から見下ろしながら、俺は隣のビルに飛び移った。