殺戮都市~バベル~

こいつ……絶対に「仲間に言いふらす」用に話を作ってやがったな。


そうじゃなければ、こんなにスラスラと、詰まる事なく嘘が出て来るはずがない。


服部一郎……こいつは嘘つきだ。





『……そうか。では64ブロックまでその二人を連れて来い。そこでまた指示を出す』





「はいっ!わかりましたぁ!!」


ペコペコとPBMに頭を下げて、調子の良い返事をした。


通信が終わって、ひと仕事終わったと言わんばかりにタバコをくわえた服部に、雪子と二毛の視線が突き刺さる。


「何がドーーーン!なのか教えてほしいね。ドーーーン!と床に落ちたのは誰だったかね!?あぁん?」


「テメェごときに、俺が簡単にやられると思ってんのか?調子に乗ってっと、ぶっ殺すぞ!」


二人の怒りは止められない。


だが、ここで服部を失うわけにはいかないんだよ。


「まあ待て。その怒りは後に取っておけ。どこに案内されるにしても、必ず暴れる時が来るんだ。その時に発散すれば良い」


それにしても64ブロックか。


随分外側まで誘導されるんだな。


もしもそこに池上が潜んでいるとしたら、ほとんど見た事がないのも納得出来る。


俺は街の外側にはほとんど行かないんからな。